黙夫の詩の菜園 言葉の収穫

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全然、ぜんせ

釈然としない君の憮然ぶぜんとした態度に
当然、僕は唖然とする
それは偶然だと君は整然と言うが
依然として僕は必然を疑う
だから君は毅然きぜんと居直り
超然として断然、僕に非があることを
平然と責め立てる
慄然りつぜんする僕をよそに
忽然こつぜんと君は飛び出してしまった
突然の出来事にしばらく呆然となり
やがて愕然がくぜん悄然しょうぜん渾然こんぜんとなって
心が雑然と騒然とする
漠然とした不安に鬱然うつぜんとなりながらも
このままではいけないと決然し
未然に決裂を防ぐために
敢然かんぜんと僕は部屋を飛び出す
燦然さんぜんと輝く太陽は泰然たいぜんと構え
悠然ゆうぜんなる自然の有り様を
粛然と僕に見せつける
君は果然、そこにいた
判然としない僕の表情に
俄然がぜん、君はまた憤然とする
だから僕は純然たる愛を君に告げた
全然、ぜんせから僕は──