コンクリートの
石でできたパンを食べる
小さな文字でびっしりと埋められた
手紙を読んで深いため息を
ラジオが発するノイズ
バタバタと
染みだらけの窓から差す陽の光
それらは別にいい
それらは別に危険ではない
だが、挨拶をする/されること
これは本当に危険だ
心がざわついて脂汗が止まらなくなる
東洋だろうが西洋だろうが
先進文明だろうが古い文明だろうが
挨拶のない社会はない
恐ろしい
これは本当に危機的状況だ
泥のコーヒーを
小指をせわしなく屈伸させる
ラジオが発するノイズ
バタバタと猛り狂う文鳥
染みだらけの窓から差す陽の光
それらに身をゆだねて
心の平穏を保つ
大丈夫だ
挨拶さえしなければ/されなければ
今日という日を無事生きのびられる
勇気をもって外へ出よう