一粒の光の
果てしない荒野を
手がかりは、あの太陽
陽の沈む方に向かって
ひたすらに歩く
《あの丘》を越えた先にきっとある……
一滴の幸福の
手がかりは、押し寄せるこの波
波のやってくる方に向かって
ひたすらに船を
《あの地平線》を越えた先にきっとある……
一個の希望の果実を求めて
手がかりは、眼前に映るあの山
あの山の
ひたすらに草木をかき分ける
《あの
一人の愛する人を求めて
何もない道を歩く
手がかりは、何もない
道の続く方に向かって
ひたすらに歩を進める
《この道》の終わりにきっとある……